CALABRIA(カラブリア)、ナポリの南、イタリアを靴でたとえるとつま先の部分に位置している

そのカラブリア産のペペロンチーノ(唐辛子)ペーストです。

ペペロンチーノをエクストラヴァージンオイル、塩、酢などで漬け込んでいます。

スープやパスタにお好みの量、辛くしたいだけ入れて食べます。

例えば、スパゲッティーポモドーロにこれを加えれば、たちまちアラビアータに変身します。

この濃厚な辛さ、半端ではありません。でも一回食べるとはまるんです。

か・ら・い!・・・けど・・・ う・ま・い!・・・けど・・・か・ら・い!

といったようなめくるめく世界へと導かれます!

この辛さを知ってしまったら、タバスコでは物足りません。(まあタバスコはあまり使いませんが・・)

なぜこんなに辛くておいしいのか・・それはカラブリア産だからです。

カラブリアはペペロンチーノが有名なところです。

カラブレーゼ(カラブリア人)は何にでもペペロンチーノを入れますし

カラブリアのレストランやピッッェリアに行くとたいてい、テーブルの上に

ペペロンチーノの生か乾燥したものがおいてあります。

なぜカラブリアにペペロンチーノが定着したか…

それはカラブリアの歴史と関係してきます。

紀元前のカラブリアは、地中海文明の中心地にして、パスタ、ワイン、イタリアという国名の

発祥の地だったといわれています。

このように古代には輝かしい歴史をもつカラブリアも近代は必ずしも豊かなものとはいえませんでした。

全体の90%が丘陵地帯と山であるため耕作に適した土地が少なく

文化の面でも地形にさえぎられてなかなか情報は入ってこず人々は貧困にあえいでいたといわれます。

貧しさゆえ塩さえも満足に手に入らず、単調な料理しか作ることのできなかった人々は

種をまけばどこでも簡単に収穫できるペペロンチーノに注目したのです。

栄養面にも優れ、食材の保存にも使え、道端でも勝手に生える唐辛子はまさに神の恵みだったのです。

同じ南イタリアでも食材の豊富なシチリアやプーリアに比べて、特にカラブリアでトウガラシ文化が

育ったのはそのような下地があったからだといわれています。

ペペロンチーノと塩にビアンケッティ(イワシの稚魚)を漬け込んだ“ROSAMARINA(ロザマリーナ)”

ペペロンチーノと肉類を混ぜて膀胱に詰め込んだ“Nduja(ンドゥーヤ)など

カラブリアならではのペペロンチーノを使った特産品もたくさんあります。

これらはのちのちご紹介していきたいと思います。

1994年にはカラブリアのDIAMANTE(ディアマンテ)というところにペペロンチーノや辛い物の研究と普及を

目的としてACCADEMIA ITALIANA DEL PEPERONCINO(ペペロンチーノアカデミー)なるものが設立されました。

ペペロンチーノといったらカラブリアなのです!

とにかくこの辛いけれど奥深いうまみと香りのあるカラブリア産のペペロンチーノペースト

ぜひぜひお試しあれ?♪


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