サオール(saor)とは、オリーブオイルで 薄切りにした玉ねぎを色づかせないように弱火でゆっくり炒め
松の実(pinoli) 干しブドウ(uvetta)を加えさらに炒め 最後にワインビネガーを入れたソースです。
これを魚などと一緒に漬けこみます。
ヴェネト州のヴェネチアの代表的な料理で 古代ローマ時代から作られていた伝統的なものです
東西 地中海貿易によって栄えたヴェネチアは 長い海上生活をのりきるために
魚を酢に付けて保存するという事
咳止めや下痢止めなどの薬用効果があるといわれている玉ねぎを
たくさんとれるという事で この料理ができ 広まったといわれています。
ヴェネチア市民の 生活の知恵として生まれた料理です。
またこの料理は 漬け込む期間が長くなればなるほど
玉ねぎやレーズンの甘みが増し とろりとした旨みを引き出します。
保存食ですね。
イワシや 舌平目なども使いますが 今日はアリーチ(カタクチイワシ)で 作ります。
材料
カタクチイワシ 300g
玉ねぎ 1個
紫玉ねぎ 1/2個(お好みで)
レーズン 大さじ1
松の実 大さじ1
白ワイン 50ml
ビネガー 50ml
砂糖 小さじ1
オリーブオイル 大さじ2
イタリアンパセリ 少々
小麦粉
塩・コショウ
レシピ
①いわしを手開きにしてよく洗い水気をきっておく
②レーズンはぬるま湯につけて戻す
③鍋にオリーブオイルを入れ 玉ねぎを弱火で 色付かないように炒め ②と松の実を加え
白ワイン、ビネガー、砂糖を加え 塩・コショウして少し煮詰める
④①に小麦粉、塩、こしょうをまぶし 高温でカリッとするまで揚げる
⑤熱いうちに、③をかけ 紫玉ねぎのみじん切りをのせ 漬け込む
⑥食べる時に イタリアンパセリのみじん切りを お好みでふる
最低でも一晩は漬け込みましょう。
3日ぐらいおくと最高においしくなります~
玉ねぎは加熱するとコレステロールや中性脂肪を減らすといわれ
生食だと血糖値を下げるといわれているそうです。
紫玉ねぎを後から加えることでどちらの効用も得ますし、見た目もきれいです
お好みでどうぞ(‐^▽^‐)
冷蔵庫で一週間ぐらいはOKです。
コメント
コメント一覧 (2)
赤玉ねぎを漬け込むとピンク色になってきれいですよね♪
ヴェネチアの土地的、歴史的背景を知ると、この先作る喜びが増しますね!
ダル-ペスカトーレでは、赤玉ねぎを使い、色見も綺麗でしたよ(*^^*)