
面白いものをKALDIで見つけました
「ンドゥーヤペースト」です

すっこ〜く辛いペースト
見るからに唐辛子色です

辛いもの好きな人は
パンや クラッカーなどにのせて
いただきます
また焼いてもおいしいです

このペーストの原材料はンドゥーヤと濃縮トマト
オリーブオイル ペコリーノチーズ 唐辛子
バジル 塩とオレガノなどが入っています
辛いけれど 色々なおいしさが詰まっています
刺激的な辛さとおいしさはやみつきに
そもそも「ンドゥーヤ」とは・・・
イタリア半島の南端カラブリア州の名産品
豚の頬肉とバラ肉を 細かく挽いたものに
粉にした唐辛子を混ぜ込んで熟成させたサラミの一種です
こちらがその「ンドゥーヤ」です
「ん」から始まるおもしろい名前・・・
カラブリアの標高700mにあるモンテポーロが発祥の地です
昔 この地を治めていた地主が 冬になると
サラミをたくさん作っていました
そのあと決まって残るのが 豚の皮や脂の部分
筋や内臓 くず肉など 捨てられてしまう部分を集め
細かく刻み 味付けに唐辛子をたっぷり加え熟成させて
使用人たちが分け合ったというのが
「ンドゥーヤ」の始まりと言われています
「貧乏人のサラミ」とも 呼ばれていたそうです
カラブリア州には ペペロンチーノ
唐辛子が有名です
紀元前のカラブリア州は シチリアと並ぶ
地中海文明の中心地だったそうです
パスタの原型と言われる「ラガヌム」もこの地から
そしてワインが豊富に生産される土地でもあり
イタリアという国名の発祥の地でもあった・・・
そんな古代に輝かしい歴史を持つカラブリアも
近代では 全体の90%が丘陵地帯と山であるため
耕地に適した土地が少なく
文化の面でも 地形にさえぎられ
なかなか情報が入ってこなかった状況だったそう
当時貧しかったゆえに 塩さえも手に入りにくかったカラブリアの人々は
撒けばどこでも収穫でき 食材の保存にも効き
料理の味に 変化をつけることができるペペロンチーノ 唐辛子は
まさに恵みの神だったとか
同じ南イタリアでも 食材の豊富なシチリアやカンパーニャ
に比べて 特にカラブリアで 唐辛子文化が育ったのは
そのような事情からだと言われています
そんな唐辛子を使った特産品
色々な形のペペロンチーノ 赤唐辛子のほか
先ほどのペーストの原型 ンドゥーヤをはじめ
細かくした唐辛子と塩に 新鮮なイワシの稚魚を漬け込んだ
ロザマリーナ(Rosamarina)は 有名です

唐辛子を使った加工品がいっぱいあります

さて この「ンドゥーヤペースト」
シャープな辛味ですが 辛さの中に
香ばしさと甘味と旨みを感じられます
卵と混ぜてもおいしいです
もちろんパスタと和えてもいいし
そのほか揚げたじゃがいもに
つけたりと色々と楽しめます

イタリアのカラブリア州のお味をぜひお試しください
おいしいもののご紹介でした
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